2016.12.11

黒マントを着た黒猫が教えてくれた素敵なこと『ひぐれのお客』


『ひぐれのお客』

裏地やボタンを売っている小さなお店のお話。

ある冬の初めの日暮れ時、めずらしいお客様がやってきました。

真っ黒いマントを着た、緑の目をした真っ黒い猫。
猫のマントは上等のカシミヤです。
寒がりの猫はマントにつける裏地を探しにやってきたのです。

赤色の裏地を付けたいと言う猫に
店主の山中さんは裏地を選んであげるのですが…。


暖かい火.jpg


赤と一口に言ってもきっと思い浮かべる色は人それぞれでしょう。

太陽の赤、炎の赤や、真紅のバラの赤や、郵便ポストの赤、
オレンジがかった赤、青みがかった赤や黒が混ざったような赤。

人工的に作られた赤と、自然の中の赤。

人ひとりひとりに個性があるように、
色にも優しい気持ちにさせてくれる色や、
慰めてくれたり、包み込んでくれたりする色、
寂しくなってしまったり、攻撃的だったりする色があって、
その時の気持ちで良くも悪くも惹かれるのだと思います。

それにしても、安房さんは色の表現がとても豊かです。
文字を目で追っているだけなのに色のついた情景を
思い浮かべることができます。
思いがけない素敵な景色を見せてくれるのです。




この記事へのコメント
これも印象にのこっているお話です。
たしか、ねこがぺろっとなめて、色の印象を伝えるシーンがあったような。
人語を話すネコはいるだろうなあ、って思わせてくれました。
Posted by うきょう at 2016.12.31 21:49
うきょうさん、コメントありがとうございます。
安房さんの物語には人間と話せる動物がよく出てきますね。そして、人間の方もそのことにはあんまり驚いてなかったり(笑)
安房さんも動物たちと自然に会話していたのかななんて思ったりします。
今年も、ご訪問&コメントありがとうございました。
Posted by すきっぷ at 2016.12.31 22:55
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